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ながら泌尿器科|岐阜市長良東
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繰り返す膀胱炎に悩まされていませんか?
2025.05.18
岐阜市長良東にある“ながら泌尿器科”の尾崎由美です。
繰り返し膀胱炎になるのは、女性にとって普通のことでしょうか?
女性は尿道が短いなどの理由から、膀胱炎になりやすい傾向があります。ただ、膀胱炎を繰り返す場合には、膀胱炎の原因となる病気が隠れている可能性があるため注意が必要です。
細菌が体の外から膀胱内へ入り、膀胱内で細菌が増えると、膀胱炎が生じます。膀胱炎になると「尿をするときに痛い」や「尿が残っている感じ」などの症状を自覚することがよくあります。
① どんなときに膀胱内に細菌が入りやすい?
排便後にトイレットペーパーでふくとき、生理のとき、性行為のときに、細菌が膀胱内へ入りやすいと考えられます。膀胱炎にならないように、トイレットペーパーは前から後ろの方向でふくとか、性行為が終わったら早めに排尿するなどして工夫するのも良いかもしれません。トイレのウォシュレットなどで洗いすぎると、乾燥させてしまい、むしろ炎症の原因となる可能性があります。
② 膀胱炎の原因となる病気とは、いったいどのような病気?
おもに以下の病気や状態が、膀胱炎の原因となる可能性があります。
- 膀胱の働きが低下して、尿をきちんと排出することができず、常に膀胱内に尿がたくさん貯まっている状態
- 膀胱など尿の通り道に腫瘍や結石があるとき
- 閉経などによる女性ホルモンの低下
- 糖尿病
③ 繰り返し膀胱炎になっていること気づいたらどうしたらいい?
膀胱炎を繰り返すとき、あるいは、抗生物質をのんでも膀胱炎が完治しないときは、「あれ?大丈夫かな?」と疑問に思うことが重要です。「原因となる病気があるかもしれない」と考え、泌尿器科に受診することをおすすめします。
当院では、原因を調べるために、血液検査、エコー検査、膀胱鏡検査(必要なとき)などを行っています。膀胱鏡検査は、通常は両足を広げお産のような体勢で検査を行うことが多いですが、当院ではできるだけ苦痛を減らすために、足をのばしたままの体勢で検査を行っております。
受診のタイミングは、膀胱炎の症状が治まってからでも構いません。どうぞお気軽にご相談ください。