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ながら泌尿器科|岐阜市長良東
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頻尿の原因は?
2025.12.16
こんちには、岐阜市長良東にある“ながら泌尿器科”の尾崎由美です。
尿のお悩みのなかで、最も多いのが「頻尿」です。
「尿が近い」「尿の回数が多い」といった症状を頻尿といいます。 一般的に、朝起きてから夜寝るまでの排尿回数が8回以上の場合を「昼間頻尿」、夜寝てから朝起きるまでの排尿回数が1回以上の場合を「夜間頻尿」といいます。ただし、排尿回数は人によって異なるため、ご自身で排尿回数が多いと感じる場合は「頻尿」といえます。
では、なぜ頻尿になるのでしょうか?
その原因は、大きく分けて3つあります。 1.膀胱の知覚過敏:膀胱に尿が少ししか貯まっていないのに、尿意を強く感じる 2.残尿が多い:尿を出しきれず、膀胱に尿が多く残っている 3.多尿:残尿なく排尿できるが、尿が多く作られるため、すぐに尿がたくさん貯まり、トイレに行きたくなる
「残尿感(尿が残った感じ)があるなら、残尿が多いのでは?」と思われるかもしれません。しかし実際には、残尿感がある=残尿が多いとは限りません。残尿感があっても残尿量が少ないことはよくあります。また、残尿感がまったくないのに、残尿量が1L以上もあったというケースもあるのです。
これら3つのどの原因による頻尿なのかを見極めるためには、残尿量の測定が重要です。 残尿量は超音波検査(エコー)で調べることができます。超音波検査は放射線被ばくの心配がなく、痛みを伴わないため、安全で有用な検査です。
当院では、頻尿の原因を調べるため、尿検査や超音波検査に加え、排尿日誌、尿の勢いを見る検査(尿流量検査)、内視鏡検査(膀胱鏡)など、必要に応じて複数の検査を組み合わせ、丁寧な診断を心がけています。
「頻尿かもしれない」と感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。