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ながら泌尿器科|岐阜市長良東
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男性の勃起障害(ED)について
2025.04.15
岐阜市長良にある“ながら泌尿器科”の尾崎由美です。
男性の勃起障害(ED)は、単なる老化現象でしょうか?
実はそうとは限りません。勃起は男性の健康のバロメーターと言えます。
性行為をおこなうときに、勃起の硬さが不十分だったり、勃起を持続することができなかったりする場合、EDが疑われます。EDには、常に勃起できない「完全ED」、ときどき勃起できない「中等度ED」、たまに勃起できない「軽度ED」があり、その程度はさまざまです。
軽度のEDであっても放置せず、早めの対応が重要です。
なぜなら、EDは単なる老化現象ではなく、隠れている病気の兆候(サイン)である可能性があるからです。
血管や神経の損傷でEDが生じることがあります。具体的には、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、慢性腎臓病、骨盤内の手術などがEDの原因となることがあります。また、男性ホルモンの低下、睡眠時無呼吸症候群、うつ病もEDの原因となります。
特に注意していただきたいのは、EDが冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)の前ぶれとなる可能性があることです。冠動脈疾患が生じる2-3年前にEDを自覚するケースが多いと報告されています。EDをきっかけに、早めに適切な対応をとることで、冠動脈疾患を早期発見したり、予防したりすることができるかもしれません。
EDを自覚したときには、「年齢のせい」と片付けるのではなく、「何か病気が隠れているかもしれない」と考え、医療機関への受診を検討することをお勧めします。また、生活習慣を見直し、規則正しい生活や食事、運動を心がけることも大切です。
当院では、EDの原因となる病気が隠れていないか確認するために、血液検査などを行っています。EDについてお気軽にご相談ください。